より良い人生を生きる

日々、試行錯誤中です。

チーム全員で最大限アイディアを引き出す方法

何か目的があって、それをチームで達成するためのアイディアを出したい時、皆さんならどうしますか?

私のこれまでの経験ですと、恥ずかしながら、領域ごとの各担当が最適解を考える、部分最適のようなやり方が多かったです。が、今回、まさにチーム一丸となって、全体最適に近付けられる取り組みができましたので、エッセンスを記しておきたいと思います。

 

これを読んで欲しい人

  • チームの成果を最大化したい人
  • チームの成果に責任を持つ人
  • アイディアを出したいが枯渇してる人

 

では始めます。

 

考えるための材料を準備

まずは、参加者全員の頭の中を揃えるための準備、Fact集めです。次のステップで課題を考えるのですが、そのためのインプットとして集めます。また、打ち手のアイディアを出した時に、妥当性検証の拠り所となるのがFactですので、そこでも役立ちます。

今回は、とあるスマホアプリを改善するためのアイディア出しだったのですが、その場合、以下の情報を整理していきました。

  • ユーザーへの定性・定量アンケート結果
  • 上記をもとにしたペルソナ設定
  • カスタマージャーニーマップ

 

各自課題出し

続いて、前項で集めたFactを基に、課題を出していきます。課題を出す時には、カスタマージャーニーマップに乗せて、時系列に並べていくのが良さそうです。

また、関連するステークホルダーを全て洗い出し、「誰にとっての」課題なのかを意識しながら、各ステークホルダー分、出していきます。

他にも、切り取れる軸があれば、それらの単位で出してみても良いかも知れません。とにかく、サービス利用者にとって重要な2軸のマトリックス上でマッピングできると、整理しやすいです。

この課題出しは、集まってからやっても良いかも知れませんが、各自が事前に考えてきたことを持ち寄った方が時間の節約になります。

 

各自アイディア出し

次に、前項の課題に対する打ち手を出していきます。これも、集まる前に各自で出しておいた方が圧倒的に効率的です。

ここでも、できれば2軸を抽出し、一つの課題に対していくつかの切り口で打ち手を考えられると、多くのアイディアを出せます。

 

課題の発表

ここから、グループワークです。発表の前準備として、横軸が時系列、縦軸がステークホルダーなど、事前に各自で考える時に選考した重要な2軸を台紙に書いておきます。

そして1人ずつ、事前に考えてきた課題を台紙に貼りながら発表していきます。

他人が発表した課題と、自分が考えてきた課題の中に同じものがあった場合は、その場で自己申告していきます。

この時、自分が思い付かなかった課題を発表した人に対して、なぜそう思ったのか、具体的にどういう課題かなど、質問してみると、より理解が深まっていきます。

また、出てきた課題を全体的に見渡した時に、どの課題を優先的に解決したいのか、重みについて皆んなで議論しておきます。

 

アイディアの発表

続いて、課題への打ち手の発表です。各自が事前に考えてきたアイディアと、自分では思い付かなかった課題に対して、その場で、新たに別のアイディアがないか?考えます。

アイディアも、まずは課題と同じ、カスタマーから見たときの重要な2軸、今回だと、時系列×ステークホルダーで整理していきます。

また、前項で議論した、特に解決するすべき課題に対しては、充分な打ち手が出ているか確認し、より良い打ち手がないか?議論してアイディアを出し切ります。

 

分類・グルーピング

これまでは、カスタマーから見た時の重要な軸で見ていきましたが、次は、打ち手の実現に向けた重要な2軸で再整理していきます。今回だと、アプリの機能と、効果指標の2軸で分けました。

また、カスタマー軸では別々の場所に配置されていたアイディアも、機能軸に再整理すると近しいものも出てくるため、うまくグルーピングしていきます。

 

評価

最後に、各打ち手のやる/やら、何の打ち手をどういう順序で取り組んでいくかを決めます。

大きくは、以下の3つに分類し、2をベースとして1を間に入れていくような全体計画を立てて終了です。

  1. すぐにでも取り組める小粒な打ち手
  2. ガッツリと検討が必要な大粒案件
  3. やらない

 

まとめ

課題と打ち手、皆んなで出せば、他の意見に触発されたり議論が発展したりで、その立場の数以上に多くのアイディアを出すことができます。また、チームの信頼関係も高まるので、おススメです。