相手の心に刺さるプレゼン資料の作り方
こんばんは。今月末、取引先の偉い人へのプレゼンを控えており、日々、資料の作成に励んでおりました。本日ようやくオッケーが出たので、書きかけていたこの記事も、ようやく完成し、公開の運びとさせていただきます。
大体、2ヶ月に1回は、その人たちにプレゼンをしているのですが、なかなか、心に残るプレゼンができているとは言い難い…
そこで今日は、次のプレゼンに向けて、どうすれば、彼らの心に突き刺さるプレゼンができるのか、施策仮説を考えていきます。
心に刺さるとは、どういう状態か?
まずは、ゴールの確認です。心に刺さるとは、比喩表現であって、実際に物理的に刺す訳にはいかないので、どういうことなのか、具体的に言語化し、詳細化して定義していきます。
心が動く、と感じる時の表現って、色々あると思います。
- 分かってるやん!
- そうそう、それを待ってた!
- それが欲しかった!
- こんなに広く深く考えてくれたん!
- この短期間でこんなに作ってくれたん!
- これ今まで見たことない!革新的!
つまり、相手が、何を求めているか?その場に何を期待しているか?という軸、方向性があり、その軸に沿ったうえで、想像を超えた提案ができている、という状態だと言えます。
想像の超え方としては、大きく2通りがありそうですが、まずは内容の質を高めていく中で、時間的な質を高める、という順序になると思いますので、まずは内容を考えます。
- 内容の質(広さ×深さ、新しさ)
- 時間的な質(速さ)
しかし、相手が期待することが分からないと、具体的な話に入れないのですが、一体彼らは、何がどうなるのを期待しているのでしょうか?
人が動くモチベーションとは?
そもそも、人は何を動機として動いているのかを考える必要があります。
- 人から認められたい、褒められたい
- 社会に役立つことをやりたい
- もっと高い給料が欲しい、稼ぎたい
- やり甲斐のあることをやりたい
- 楽しく過ごしたい
などなど。思いついたまま、バラバラと書いてしまうと、網羅感が無いですね。
マズローはこれを5段階に整理したらしく、知名度があるので、信頼できる可能性が高いです。この有名なフレームに則って考えを進めてみます。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 所属と愛の欲求
- 承認欲求
- 自己実現の欲求
の5つですね。上の3つは、戦時中でもない限り、また会社員である限りにおいては、満たされないことは無いはずですので、今の時代の普通の人に対しては、主に、下の2つだと思われます。
そして、1番下の自己実現の欲求は、自分自身でしか満たせないですね、、、となると、外から影響させられるのは、承認欲求のみとなります。何を承認されたいのか、何について認められたいのか、その内訳を分解する必要があります。
先ほど挙げた例に戻ってみると、大きく2通りに分けられます。前者は自己実現欲求、後者が承認欲求ですね。
- 「自分が」やりたい(やり甲斐あることしたい、社会に役立ちたい、稼ぎたい、楽しみたい)
- 「誰かに」されたい(褒められたい、認められたい)
でもこれ、書いてて思いましたが、表裏一体です。
- 何故やり甲斐が生まれるか、それは誰かから感謝されるからかも知れない
- 社会に役立ちたいのも、誰かに認められたいからかも知れない
- 稼ぎたいのは、稼げるステータスにより誰かから賞賛を得られるからかも知れない
- 楽しみたいは…これは、生理的欲求かも知れないですね
つまり、何をやって認められたいか、の対象の部分が、自己実現欲求として現れていると言えます。
どうやって刺すか?
ようやく、終わりに近づいてきました。どうやって刺すのかは、何についての承認欲求を満たしにいくか?が分かれば、答えは出せます。
- お金が欲しい人には「儲かりまっせ」
- 社会貢献したい人には「感謝されてるよ」
- 物が欲しい人には「こうすると貰えるよ」
その人が何を頑張っているか、ですね。何の話の時に心が動いているのか、観察して、捉えるしかありません。
ただ、今回は観察する前に準備しておかなければなりませんので、仮説を立てておき、当日に検証することとします。
恐らく、某取引先の偉い人は、社会に役立つことを期待しているはずです。定量、定性それぞれを持って行くことで、承認欲が満たされるに違いありません。
まとめ
心に刺さるプレゼン資料の作り方について考えました。作り方、というよりは、メッセージの選び方、ですね。
心に刺さるとは、期待値を大幅に超えているということであり、その人が何を期待しているのかは、その人が何を頑張っているのか、からわかることであり、頑張ってることがわかれば、それについての結果が出ていることを示すことにより、承認欲求が満たされ、期待値を超え、晴れて、心に刺さることになります。
それでは、今日のところはこれぐらいにしておきます。お休みなさい。