企画内容で意見が割れた時に必要なたった一つのもの
今日は、遅れを取り戻すために、もう1本書きたいと思います。
先ほどは、打合せでの失敗を踏まえた反省を書きました。
これはこれで、大切だと思うのですが、実は、今回の企画をスムーズに通すためには、もう一つの要素が必要でした。
相手の立場で考え、「今回はこの論点考えないといけないな」と思えてたとしても、今日の時点では、材料が足りていませんでした。
材料が足りていないことを先に言っておくことで、少なくとも会議が紛糾することは防げたと思いますが、企画を通すところまではいけなかったのです。
何が足りていなかったのか、まずは、起きたことを時系列で振り返ります。
- 現場で、こういうのがあったら嬉しい、の意見が出た
- A案とB案が考えられるが、どちらが良いだろう?
- この人はA案、あの人はB案と言っている
- A案であれば工数少なく作れるが、B案の場合には時間がかかる
- 現場で使うことを考えると、B案の方がマッチしてそう
- A案から先につくって、後からB案に行くことも考えられるが、そもそもA案はつくる必要があるのか?
- 現場で出た案だから、現場に聞いてみよう
- 現場で欲しいのって、どういうやつですか?←これが大きな失敗①
- 回答は来ていないが、いったん仮説で議論←これも2つめの失敗②
失敗②については、上述の記事で反省しましたので、次は失敗①の打ち手を考えていきます。
何が悪いかと言うと…
- 聞き方がふわっとし過ぎ
- せっかくA案とB案出てるのに、出せてない
- サンプル数として足りるのか?
今見ると、本当にひど過ぎる進め方をしています。これでは、手戻りの嵐を呼んでしまいますし、この情報だけを見て作ったものが、本当にニーズがあるものかどうか、分からないですね。
では、どうするのが正解だったのでしょうか?
足りなかったのはこちらです。
データ
どんなデータがあれば、皆の意見がまとまるのか、それを徹底的に追及して、集めに行かなければなりません。
サンプル数としては、少なくとも3桁はいきたいですね。可能であれば、500ぐらいあれば安心です。年齢やエリアなど、いくつかの主要な属性で、世間一般の分布と偏りがないことを確かめておくのも重要です。
アンケートを作る時には、作り手と、読み手、2つの立場でのチェックが欠かせません。
取りたいデータを取る、という意味では、なんといっても、作り手の立場としての観点が重要で、
- 聞きたいことが聞けているか?
- 回答がどうなった場合に、どう動くかが明確か?
- 他に取っておきたいデータは無いか?
これらはチェックしておく必要があります。
読み手としては、日本語の意味が通じるか?だけを気にしておけば良いでしょう。両方の観点で確認したあと、再度、それぞれの観点に戻り、確実に要件を満たしていることを確認します。
定量データの上手な取り方については、また別の記事で書きたいと思います。
今日はこの辺で仕事に戻ります。