より良い人生を生きる

日々、試行錯誤中です。

施策が失敗した時に取るべき行動

こんばんは。本日は、売上やコスト、部数など、各種KPIに効くであろう打ち手を実施したものの、思うような効果が全く出なかった、という時の行動について考察します。

前提として、施策によって効果が出ない理由が全く分からない、という状況を想定しています。理由が分かるのであれば、それを改善する打ち手を出し直します、と言えるからです。

理由を考えても分からない時、どのように振る舞うのが良いのでしょうか?

 

1番やってはいけないこと

それは、ただただ、「効果が出ませんでした、残念です、ショックです」と結果数値だけ、関係者に報告や共有をしてしまうことです。これだけは、何が何でも避けないといけません。

なぜなら、それを聞いた周りの人たち、特に、その数値が上がることを前提として頑張っている人たちのモチベーションや士気に、大きく関わるためです。「え、他にどうしようもないの?なんで?私たち何のためにやってるの?」などなど、不安を増長させてしまいます。

しかも困ることに、周りの人たちは、敢えてそれを言葉に出して言ってはくれません。自分の中に抑え込み、表面上は、大丈夫なように見えるものの、実はジワジワと士気が下がってきていて、結果として他の数値にも影響する、ということになりかねないのです。

今回は、たまたま、組織長がそのことに気付き、私に教えてくれましたが、誰も気付かなければ、そのままズルズルいってしまうところでした。

また、周囲への影響に加えて、報告する自分自身への評価も大きく下げてしまう、という結果にもなり得ます。単なる数値取りまとめ野郎に見えてしまうためです。それだったら、エクセルに話させておけば良いという話になりますよね。

効果がなかった、という結果数値だけの共有、これだけは、絶対に避けねばなりません。

 

最低限、やるべきこと

それでは、何をしてから共有すれば良いのか?3つ挙げておきます。

  1. どんな小さな可能性でも良いので、効いてない理由となり得る事象を列挙する
  2. 失敗した施策と全く関係なくても良いので、当該KPIに効きそうな他の施策を列挙する
  3. 関係者を絞って相談する

まず1つめですが、今回の事例では、これすらもできないぐらい、本当に、全く理由がわかりませんでした。しかし、それでも、分からないなりに、言えることがあるはずです。

  • そもそも全体の数が減っている?
  • そのタイミングだけ減る特殊要因がある?
  • 現場で何かが起きている?
  • 一部上がってるとこがあるとすれば、その共通点は?

などなど。何かしらのアクションが取れるはずです。

そして2つめ。失敗した施策とは関係がなくても、他の打ち手はまだまだある、ということは、示しておくべきです。今回も、実際にはまだまだ打ち手はあったのですが、関係が無いから報告しない、としてしまいました。これは圧倒的にNGです。

最後3つめ。本来であれば、自分自身で何かしらの次のアクションを決めて動いていきたいところですが、どうしても何も出てこない場合もあると思います。そんな時は、全体に対していきなり報告するのではなく、その前に、最も信頼できる、意見を出してもらえそうな人に相談するべきです。第3者の見解を得た上で、全員への報告に臨むべきです。

 

結果が出る前にやっておくこと

これは、ズバリ、「効果が出ない時のことを想定しておく」ということです。今回は、絶対に効果が出ると、思っていたのです。しかし、結果が出てみて分かりましたが、この世の中に絶対はありません。

上のような、絶対にやってはいけないことを避けて、最低限やるべきことをやれるようにするためには、この、事前準備が欠かせません。

当初、「絶対に効果出るんだから、効果無かった時のことを考えるのは、時間の無駄」という発想でした。しかし、決してそんなことはありません。もし仮に効果が出ていたとしても、更に上を目指す施策となり得ますし、考えたこと自体が資産となりますので、絶対に無駄にはなりません。

システム開発でも、リリースに際して、コンティンジェンシープランは必ず考えますが、事業企画でも同じです。もしもの時のプランは、絶対に考えておくべきです。

 

まとめ

施策を実施して効果が出ない時、しかも効果が出ない原因が分からない時、その解明の困難さに甘えてしまい、とにかく数字だけを出して、楽になりたくなりますが、絶対にNGです。

必ず、何かしらの原因仮説や対策案と一緒に出しましょう。一人で出せない時は、他の誰かの知恵を借りましょう。それがチーム全体への悪影響を避けることに繋がります。

今回のことは、この後、必ず原因を解明し、対策をし、効果を上げていくと、自戒を込めてらここに宣言しておきます。お休みなさい。