より良い人生を生きる

日々、試行錯誤中です。

相手の立場に立つ力を伸ばす方法3つ

最近、色々と問題を起こしてしまっているのですが(汗)、そのほとんどが、「相手の立場に立てていない」ことが原因だと考えられます。皆さんも、同じような経験ありませんか?

 

なんとか、日々を快適に過ごしたい…人間関係のレベルを上げたい…同じように感じる人がいれば少しでも役に立ちたい…そんな想いから、今日は、相手の立場に立って考える力を伸ばすための方法について考察してみたいと思います。

 

私が最近、「あー、また相手の立場に立ててなかったなー」と感じたのは、どんなシーンだったかと言うと、

  • 取引先への依頼を提案準備していた時
  • 社内の人とプロジェクトを進めていた時
  • 同上

の3回ありました。

 

1つ目は、上司とのレビューで指摘されたのでまだ良かったのですが、2つ目と3つ目は、私に直接、指摘があった訳ではなく、私の上司に連絡が入り、指導されるという事態に陥りました。

 

普段から、何を意識して、どう行動していれば、これらの事例を防げたのでしょうか?大きく3つのステップに分解してお伝えします。

 

相手が気持ち良く仕事できることが最も大事であると認識する

まずは、前提の前提、大前提なのですが、自分の目標達成だけが最重要、の思考を捨てることです。もちろん、自分の目標達成は絶対に重要なのですが、逆説的ですが、それだけを考えていると、目標達成できません。関わる相手が、そのことをよく思わないからです。

 

周りの人も皆んな、それぞれの目標を持って生きています。皆んなが、まずは自分の目標を達成したいと思いながら生きています。そのことを忘れてはいけません。

 

つまり、相手が自分の目標を達成するなかで、「ついでに」自分の目標達成に必要な要素も組み込んでもらう、自分自身の目標達成は2の次、3の次、というスタンスが必要です。

 

相手に興味を持ち、相手のことを知る

まずは、何よりも、立場に立ちたい相手のことをよく知ることです。具体的には、以下のような情報があげられます。要するに、「相手が何かを判断する時の基準と、その背景となり得る情報」全て、ですね。

  • どこで生まれ、どんな家族構成か
  • どのような経歴でここまできたか
  • 価値観(何を重要だと考えているか)
  • モチベーション(なぜ働いているか)
  • されて嬉しいこと・嫌なことは何か
  • 最近、気にしていることは何か

 

仮に、自分自身に、「あの人だったら、どう考えるだろう?」と問いかけたとしても、その人がどういう人か、どういう時に何を想う人なのかが分からなければ、答えは出ません。

 

その人の、インプットとアウトプットの因果関係ロジックとなり得る情報を理解して始めて、良いアウトプットを得るためのインプットを考えることができるのです。

 

今回の失敗事例で言うと、想像ですが、相手が嫌だと想う言動を取ってしまっていたり、相手が仕事をするうえで大事にしたい価値観を損なうような、依頼の仕方をしてしまっていたのだと思います。

 

相手に伝える前に、どういう反応をされそうかシミュレーション&振り返り

相手のことをよく知ることができていれば、このステップに進むことができるはずです。これを毎回やるのは、かなり骨が折れますし、時間もかかると思いますが、絶対にやった方が良いでしょう。

 

ただ、注意したいのは、ただ単に時間をかければ良いという訳ではありません。いくら考えても、1つの答えが出る訳ではないためです。パッと感じた印象を頼りに、伝え方を工夫するのが重要です。

 

回数としては、3回ぐらい繰り返すのが良いのではと思います。目を閉じて、相手と頭を置き換えて、目の前に自分が立っていて、説明をしてくるところを想像します。何を感じ、何を想うか、快く引き受けてくれるかを想像します。そこで感じた違和感を言語化し、伝え方の方にフィードバック、再度シミュレーション、これを3回繰り返します。

 

そして合わせて、伝えた後の振り返りです。自分が想像していた通りの反応をしたか?想定外の反応があった場合に、それは何故か?その理由を明確にしたうえで、次の交渉に活かす必要があります。

 

その時に、「相手の言葉を鵜呑みにしない」というのも非常に重要です。ちょっとした反応も逃さず観察し、嫌だと感じていないか、をチェックします。言葉で「いいですよ」と言っていても、実際にはNGでした、というのが、私の失敗事例でした。言葉を聞いて、ここまではOKなんだ、と思って基準を緩めてしまってはいけません。ちょっとした反応を見逃さず、聞き逃さず、が超重要です。

 

まとめ

基本スタンスとして、相手の目指すところをつねに念頭に置き、その達成も自分の目標達成以上に大事だと考えること(これは、自分に相当の余裕がないと難しいかも知れませんが…)、そしてそのうえで、相手を知り、想像して伝え方を精緻化し、最後にきちんと振り返って検証する、これらのステップを地道に踏んでいくことで、相手の立場に立てる能力は向上していくのではないかと思います。