より良い人生を生きる

日々、試行錯誤中です。

チーム全員で最大限アイディアを引き出す方法

何か目的があって、それをチームで達成するためのアイディアを出したい時、皆さんならどうしますか?

私のこれまでの経験ですと、恥ずかしながら、領域ごとの各担当が最適解を考える、部分最適のようなやり方が多かったです。が、今回、まさにチーム一丸となって、全体最適に近付けられる取り組みができましたので、エッセンスを記しておきたいと思います。

 

これを読んで欲しい人

  • チームの成果を最大化したい人
  • チームの成果に責任を持つ人
  • アイディアを出したいが枯渇してる人

 

では始めます。

 

考えるための材料を準備

まずは、参加者全員の頭の中を揃えるための準備、Fact集めです。次のステップで課題を考えるのですが、そのためのインプットとして集めます。また、打ち手のアイディアを出した時に、妥当性検証の拠り所となるのがFactですので、そこでも役立ちます。

今回は、とあるスマホアプリを改善するためのアイディア出しだったのですが、その場合、以下の情報を整理していきました。

  • ユーザーへの定性・定量アンケート結果
  • 上記をもとにしたペルソナ設定
  • カスタマージャーニーマップ

 

各自課題出し

続いて、前項で集めたFactを基に、課題を出していきます。課題を出す時には、カスタマージャーニーマップに乗せて、時系列に並べていくのが良さそうです。

また、関連するステークホルダーを全て洗い出し、「誰にとっての」課題なのかを意識しながら、各ステークホルダー分、出していきます。

他にも、切り取れる軸があれば、それらの単位で出してみても良いかも知れません。とにかく、サービス利用者にとって重要な2軸のマトリックス上でマッピングできると、整理しやすいです。

この課題出しは、集まってからやっても良いかも知れませんが、各自が事前に考えてきたことを持ち寄った方が時間の節約になります。

 

各自アイディア出し

次に、前項の課題に対する打ち手を出していきます。これも、集まる前に各自で出しておいた方が圧倒的に効率的です。

ここでも、できれば2軸を抽出し、一つの課題に対していくつかの切り口で打ち手を考えられると、多くのアイディアを出せます。

 

課題の発表

ここから、グループワークです。発表の前準備として、横軸が時系列、縦軸がステークホルダーなど、事前に各自で考える時に選考した重要な2軸を台紙に書いておきます。

そして1人ずつ、事前に考えてきた課題を台紙に貼りながら発表していきます。

他人が発表した課題と、自分が考えてきた課題の中に同じものがあった場合は、その場で自己申告していきます。

この時、自分が思い付かなかった課題を発表した人に対して、なぜそう思ったのか、具体的にどういう課題かなど、質問してみると、より理解が深まっていきます。

また、出てきた課題を全体的に見渡した時に、どの課題を優先的に解決したいのか、重みについて皆んなで議論しておきます。

 

アイディアの発表

続いて、課題への打ち手の発表です。各自が事前に考えてきたアイディアと、自分では思い付かなかった課題に対して、その場で、新たに別のアイディアがないか?考えます。

アイディアも、まずは課題と同じ、カスタマーから見たときの重要な2軸、今回だと、時系列×ステークホルダーで整理していきます。

また、前項で議論した、特に解決するすべき課題に対しては、充分な打ち手が出ているか確認し、より良い打ち手がないか?議論してアイディアを出し切ります。

 

分類・グルーピング

これまでは、カスタマーから見た時の重要な軸で見ていきましたが、次は、打ち手の実現に向けた重要な2軸で再整理していきます。今回だと、アプリの機能と、効果指標の2軸で分けました。

また、カスタマー軸では別々の場所に配置されていたアイディアも、機能軸に再整理すると近しいものも出てくるため、うまくグルーピングしていきます。

 

評価

最後に、各打ち手のやる/やら、何の打ち手をどういう順序で取り組んでいくかを決めます。

大きくは、以下の3つに分類し、2をベースとして1を間に入れていくような全体計画を立てて終了です。

  1. すぐにでも取り組める小粒な打ち手
  2. ガッツリと検討が必要な大粒案件
  3. やらない

 

まとめ

課題と打ち手、皆んなで出せば、他の意見に触発されたり議論が発展したりで、その立場の数以上に多くのアイディアを出すことができます。また、チームの信頼関係も高まるので、おススメです。

相手の立場で考える訓練方法

しばらくブログを離れていて、最も落ちたと思うのが、この「相手の立場に立つ」意識です。逆に言うと、常に自分のことを第一に考える意識が強いということなのでしょう。

もちろん自然と相手の立場に立てる人もいるのだと思いますが、私自身は、よほど意識していないと出来ないことがわかりました。

相手の立場に立てば立つほど、自分のゴールも同時に満たされていくのに、この意識を鍛えない手はないです。

なんとか取り返したくて、手軽に鍛えられる訓練のやり方をいくつか考えてみました。人とコミュニケーションする場面は全て、鍛えるチャンスとして捉えます。

 

こんな人に読んで欲しいです。

  • よく「自分勝手」と言われる人
  • よく発言で場を凍らせてしまう人
  • チームで働くのが苦手な人

 

会議

ビジネス上、最も多いのがこのシーン。単に自分が気になるという理由だけで質問したり、自分が良いことに気付いたことを主張したいために発言したり、そういうことを確実に防止する必要があります。

そのために、発言する度に以下を自分に対して問いかけ、チューニングしたうえで発言するようにします。

  • 皆んなは、この場で何を期待してるか?
  • 自分の発言は、期待に応えられてるか?
  • 差分を見た上で、それでも発言する価値があるか?
  • 皆んなの頭からスタートした時に、差分を埋めるための枕詞は何か?

 

資料作成

ビジネス上、次に多いのがこちらです。資料を作成する時には、以下の手順を踏みます。

  1. 資料を作成
  2. 読み手になりきって、読み手が何を大事にしているか想像
  3. 読み手の立場で、大事にされたいことが実際に大事にされているかを確認
  4. 読み手にとっての疑問、不満を洗い出す
  5. 資料に反映すべきところと、手持ちで持っておくべきところを識別する

 

メールやLine

こちらは、そこまで多くなく、重要でもないですが、毎回、意識することは非常に重要です。言っていることは、資料作成と同じです。

  1. 文章を書く
  2. 読み手になりきる
  3. 違和感を直す

 

普段の何気ない会話

何でもかんでも、思ったことをそのまま伝えるのではなく、ある一定のポリシーに基づいて発言していくべきです。

例えば「命大事に」とか「ガンガン行こうぜ」とか。そして、そういう方針を出すうえで、その場にいる人の目指すところを念頭に置く必要があります。

 

ブログ

まさに、このブログもそうです。意識すべきことを挙げておきます。

  1. 読み手が誰かを明らかにしておく
  2. その読み手が読んだ時のことを想像
  3. 足りないパーツを埋める

 

まとめ

結局、同じようなことを続けて書いてしまいましたが、とにかく、いつどんな時でも、常に頭の中を「相手の立場ならどう考える?」の問いで占拠させておくべきです。

書き続けることの重要性

最後に書いてから、早1.5ヶ月が経過してしまいました。本業が忙しいことを言い訳に、サボっていたのですが、いざ、久し振りに書こうとしたら、全く筆が進まず…せっかく、それなりに書き進められるようになっていたのに、また一からやり直しのレベルです。

書いていた時には、たいしたPVも得られず、成長実感もなく、モチベーション維持できなかったのですが、今回、間をあけてみて気付いた、書き続けることの重要性を3つに絞ってお伝えします。

これを境にまた、前に進む力を得られるよう、自分への戒めを込めて書きたいと思います。

 

これを読んで欲しい人

  • 何かをやり始めたが今にも辞めそうになっている人
  • 次から次へとやっては辞め、を繰り返している人
  • 何かで突き抜けたことがない人

 

 

確実に成長している

ブログを書いていた時には、なかなか成長を実感できなかったのですが、最近、「実は成長してたんだ」と気付く事件がありました。

1.5ヶ月振りに偉い人へのプレゼンがあり、前回、一段レベルアップしたつもりだったのが、また元のレベルに戻ってしまっていたんです。

一見、ブログを書くことと、プレゼンすることは、関係が無さそうに見えます。前回うまくプレゼンができた時にも、そう思っていました。

しかし今回、またイマイチなプレゼンとなってしまったことで、前回と比較してみたところ、前回は「息を吸うように」できていたことが、今回全くできなくなっていたことに気が付いたんです。

今回のプレゼンの振り返り自体は別途書きたいと思いますが、ブログを書くこととの関係性での振り返りで言うと、プレゼンにしろ何にしろ、自分が成長させたい観点で、下記の効果により、確実に成長できていました。

  • 日々書くことで、大事にしたいことが潜在意識に刷り込まれる
  • 日々の試行錯誤により、少しずつでも改善し、レベルアップしている

 

ここで疑問になるのは、「では、どうすれば書き続けているまさにその時に成長を実感できるのか?」という点。

辞めてから実感できているのでは、遅いんですよね。理想は、やりながら、成長を実感できて、継続のモチベーションを得られている状態。

その答えは、「うまくいった時の振り返りを徹底的にやる」これです。これまでは、うまくいかないことをメインに、課題と打ち手を書いてきました。しかし、うまくいった時こそ、書き時なんです。今後、ここを大きく改善していきます。

なぜうまくいったのか、を徹底的に振り返れば、自ずとブログ書いていることがその理由として現れてくるはず(というか、そこをベースの仮説として持っておくべき)です。

 

書いた記録が資産になる

上述したプレゼンについての事例のなかで、もう一つ、書くことのメリットに気が付きました。

それは、全くの自明ではあるのですが、書いたものが、目に見える「資産」になっていることです。

今回のプレゼンで失敗したことで、正直かなりへこんでしまっていたのですが、過去に上手くいった記事を読んで、また自信を取り戻すことができたんです。

つまり、自分のメンタル状態を低いところから引き上げる力があるという意味で、大きな資産として感じることができました。

理論上、SEO観点で資産になる事は理解しており、その文脈ではまだまだ、資産としての実感が得られないのですが…。

どうせ自分が書いた内容なんて、たいしたことない、と思っていたのですが、そして実際、他人に対しては、(今はまだ)そこまでたいした内容ではないのですが、自分にとっては、鼓舞して自信を与えてくれる資産となっていたんです。

続けていくことで、他人にとっても役に立つ記事が書けるようになっていくのだとすれば、社会的にも意味がある資産となりそうです。そしてSEO観点での資産も、その先にあるのでしょう。

ここでも、今後に繋がる問いを投げかけておきますが、それは、「どうすれば、資産を感じることができるのか?」です。

その答えは、「定期的に、振り返り自体を振り返る。つまり、自分の振り返りを後から読む」ことが重要だということです。

ついつい、書いて終わりになりがちですが、読み直すことで、今と昔をより客観的に比較できるので、今の何が良くなって悪くなって、ということを定期的に思考し、気付きを得ることが大切です。そしてその気付きによって、書き溜めた記録の資産性を認識できるはずです。

 

成長曲線は水平を経て上がる

成長曲線は、本当にモノによって全然違うとは思うのですが、ブログのように中長期で取り組むべきテーマについては、必ず水平で、結果が見えにくい期間があって、その後に上がるようです。

これは、ヤマケンさんと言う方からいただいたアドバイスですが、このブログを再開するキッカケをいただけて、本当に感謝しています。この方は、どんな人にも爽やかに色んな有益なアドバイスをされるので、悩みを持たれている方は、是非いちど相談してみることを強くお勧めします。

話が少し横にそれてしまいましたが、とにかく、目に見える結果が出るまでは、根気強く続けると決めることが大事です。

過去に、ピアノをやっていたことがあるのですが、これも、音階をひたすら練習し続け、手間取るフレーズを練習し続けてはじめて、難易度の高い曲を心込めて弾けるようになります。その時の体験を踏まえ、自分は結果が出るまでにひたすら努力することが、そこまで苦ではなく、むしろその、小さな改善に喜びを感じる人間であると理解しました。

私と同じように、中長期で目標に向かうことが苦手でない人にとっては、大枠の成長曲線を意識しながら努力を続けることで、過程をより楽しめるのではないかと思います。

 

まとめ

久し振りに書いたので、かなりの時間をかけてしまいましたが、それでも、ようやくまた新しい一歩を踏み出すことができました。

後押ししてくださったヤマケンさんには、この場を借りて、あらためて、心より感謝いたします。ありがとうございます。

潜在意識に擦り込めるよう、日々、気になるテーマについて、特に上手くいった日にこそ入念に、振り返りを行いながら、資産化し、中長期の目標を目指したいと思います。

同じような境遇の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

結婚記念日を大切にした方が良い10の理由

こんにちは。今日は、家族で結婚記念日のお祝いをしました。2011年からなので、7周年記念になります。

 

これまで、仕事だったり、3人のムスメが順に生まれてきてくれたりで、なかなかゆっくりお祝いできなかったのですが、今日は皆んなで、超絶美味しいお肉を食べに行きました。

そして、サプライズで、妻にお花とネックレスをプレゼント。

プレゼントは、長女と一緒に買いに行ったのですが、席につくなり、「パパ、サプライズ楽しみだね!」なんて言うものですから、何かが渡されることは、バレてましたが…

でも、とにかく喜んでもらえたようで、良かったです。

 

この7年間、ちゃんとお祝いしたことがなかった結婚記念日ですが、今日やってみて、絶対に毎年やるべきだと思いました。

その理由を10個あげたいと思います。お祝いするかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

初心に戻れる

結婚した当初、あれだけ良い関係だったのに…と思う人は、少なくないかと思います。

7年前のあの日、どんなんだったかな?と、お互いに会話することで、結婚当時、何を考えていて、どう言う気持ちだったのか、を思い出すことができます。

皆さんもきっと、それぞれで、誓いの言葉を立てたことでしょう。当時とは、前提が変わってきていることもあると思いますが、あらためて誓い直すのも、悪くないのではないでしょうか?

 

パートナーの喜ぶ顔が見れる

10の中では、これが最も大きい気がします。なんとなく時系列で並べたので、2番目になってますが、これだけで、お祝いの価値があります。

色んな夫婦の関係があるかも知れませんが、私個人的には、パートナーが喜ぶ姿が最高に好きなんです。

もし、何もしなければ、普通にご飯を食べて、普通に寝るだけの1日になるところ、お祝いすることで、パートナーの最高の笑顔を見れる1日になるのですから、多少の手間は惜しまず、お祝いするべきと思います。

 

パートナーへの感謝の気持ちが湧いてくる

実は私、お祝いのプレゼント選びが、そこまで得意ではありません。ブランドを余り知りませんし、センスも良いとは言えない。

だから、選ぶのに、めちゃくちゃ時間がかかるんです。

そして、なかなか選べないなか、ふとした疑問が湧いてきます。「なんで、こんなことに、こんなに時間かけてるんだっけ?」

頭の中で答えを模索すると、普段、色々と家事をしてくれているパートナーの姿が思い浮かびます。すると、「いつも本当にありがとう」と、心から、想うのです。

「そうか、感謝の気持ちを伝えないとなぁ」そう結論づけて、プレゼントを選び抜くんです。

 

パートナーから感謝される

こちらとしては、あくまで、「いつもありがとう!これからもよろしく!」の気持ちを伝えるために、お祝いします。

でも、それを伝えることで、副次的に、相手からも、感謝されるんですよね。それ自体を目的にすることは、あり得ないのですが、感謝されて悪い気はしないですよね。

 

家族での居心地が良くなる

これも、副次的な効果であり、これ自体を目的にしてはいけないと思いますが、確かに居心地は良くなります。

居心地が良いと言っているのは、具体的には、例えば、家族の一体感が増す、意見を尊重してもらえる、などです。

特にうちは、3人のムスメと妻で、家族5人中、4人が女性なので、下手したら、ものすごくアウェイな空気になります。

これは、どの組織でも同じだと思いますが、自分が主体となって皆んなでお祝いすることにより、組織内での存在感が増し、居やすくなるんです。

 

次の土日も楽しみになる

今、この時が楽しい、だけでなく、効果は未来にも波及します。

家族の関係が悪い時って、土日が来るのも凄く憂鬱ですよね。私も過去にそんな時期がありました。

今思うと、時間の使い方が、非常にもったいなかったなって思うんです。どうせ同じ時間を過ごすなら、ずっとワクワクして過ごしたいですよね。

記念日のお祝いをすることで、良いサイクルに入るきっかけを作ることができますよ。

 

幸せな気持ちになる

これまでの総まとめ的な内容になりますが、とにかく、幸せを感じることができます。

せっかくこの世に生まれたのですから、辛いより、幸せに生きたいですよね。

少し大袈裟な表現に聞こえるかも知れませんが、この世に生まれた意味を感じ、生きてて良かった、と心から思えること、間違いなしです。

 

仕事が辛い時の励みになる

プライベートの幸せは、もちろん、仕事にも波及します。

仕事で何か辛いことがあっても、守る家族がいる、家に帰れば幸せな空間が待っている、と思うことで、グッと踏ん張ることができるようになります

思い出の写真を撮って、何度も見返すなかで、幸せな感情を焼き付けておくと、ここぞと言う時に、支えになってくれます。

 

この先も楽しくやれそうな希望が持てる

過去に関係性が悪かった経験があり、いつ、その時代と同じ状況に戻っても、おかしくない、と思うことが、時々あります。

でも、お祝いして、お互いに幸せな時間を共有し合うことで、その可能性は限りなく低くなってきている、と思えるんです。

こうして、今日という一日がどれだけ幸せだったかを記しておく行為も、この先の幸せの再現性を高めてくれるように感じます。

丹塗りのように、幸せな経験を積み重ねていくことで、この先も同じように楽しく過ごしていけるのではないか、という希望が持てます。

 

夜よく眠れる

試合で勝った日、思いっきり仕事で結果を出した日、仲間と美味しいお酒を飲んだ日、などなど、よく眠れる日って、ありますよね。

記念日をお祝いした日は、間違いなく、その中の一つに数えることができます。

 

まとめ

控えめに言って、良いことしかありません。結婚記念日、皆さんもぜひ、お祝いして、家族の絆を深めてくださいね。

プレゼンで心をつかむ方法

今日は、取引先の偉い人に、プレゼンしてきたのですが、周りからの評価が良かったので、振り返っておきたいと思います。

評価が良かった、と言いましたが、具体的には以下のようなコメントを貰いました。

  • 今日のプレゼン良かったね
  • 今日はキレキレだったね
  • 今日は俺に似てたね(by 部長)
  • 部長そっくり、完コピだった
  • 決めたいことをしっかり言えてた

 

なぜ、このような結果を出せたのか、どうすれば再現させられるのか、言語化しておきたいと思います。今回は特に、直前の準備が効きましたので、そこを中心に書きます。

 

更にその前の段階の、資料作成において今回こだわったポイントについては、他の記事に書いてますので、そちらもご参照ください。

もちろん、今回良かった理由として、資料自体も非常に効いていて、感覚的には、資料と直前準備、両輪で両方とも100点でないとプレゼンはうまくいかないと言えます。

 

 

シミュレーション

いつもはやらなかった行動として、1番大きかったのが、こちらです。

2時間ほど、資料を眺めながら、何を話すかをシミュレーションしました。全部で3回ぐらい、最初から最後まで通しました。

 

頭の中に話したいことがあっても、それを実際に話そうとすると、話せない、言葉が出てこない、ということがあります。

事前に、頭の中で一通りプレゼンしておくことによって、話す言葉が具体化されていくんです。

特に、グラフや表を説明する時に、

  • そのグラフがどういう意味を持つのか
  • 今はこうだがこの先どうなるのか
  • 見た目はこうだが実態はどうか
  • 数字の出し方はどういうロジックか

などなど、何を説明するとグラフや表の理解が深まるのかを事前に検討できます。

また、言い方の表現に迷いがある場合に、どっちでいくかを事前に決められる、というメリットもあります。

更に、資料の全体像と流れが頭に入るので、ページとページの繋がりがスムーズに説明できるようにもなります。

また、上と逆ですが、資料のどこで息継ぎするべきか、間を置いて意見を聞くタイミングも事前に想定しておくことができます。

そして何より、これだけ準備した!という自信が生まれるのも、大きいですね。

 

今回は、時間の制限が無かったので、頭の中だけのシミュレーションで終えましたが、時間の枠が決まってる場合には、必ず、声に出して練習することをお勧めします。

仮に時間を超えてしまう場合は、時間内に収めるために、優先的に話す内容を取捨選択する必要があるためです。

 

想定問答集

シミュレーションに加えて、もう一つ。

想定問答集を作りました。パワポ40枚ぐらいに対して、ワードのペラ1枚のみですが、これが大きかったです。

特に、資料に記載のない、具体的な数値をある程度、詳細化して持っておくのが重要です。

これまで、想定問答集に対して、作っても、それを聞かれなければ無駄になるのでは?という印象があり、取り組めていませんでした。

で、今日、準備していた問答が実際に発生したかと言うと、やはり、ほとんど発生しなかったんです。でも、大きな意味がありました。なぜでしょうか?

 

ページを説明する中で、準備していた数値を散りばめて出していくことにより、説明の説得力が増すんです。

つまり、聞かれなくても無駄にならない、と言っています。考えたQAが、そのまま説明の武器になるんです。

どういう構造かと言うと、紙に書いてる情報は、「書いてある通りだね」なんですが、紙に書いてない情報は、「そうなんだ!詳しいね」となるんです。

これは、裏を返せば、細かい数値や説明をそこまで詳細に資料に落とさない方が良い、ということでもあります。

資料を作る時点で、絶対に資料に載せないと理解が難しい最低限の情報と、口頭で補足することで更に説得力を上げる情報を分けておくのが重要ですね。

今回は、そこまではできませんでしたが、本来であれば、資料を作る段階から、想定問答集の準備をし始めておける、ということになります。

 

当日の心構え

ポイントのほとんどが事前準備なのですが、念のため、プレゼン本番で気を付けたことも簡単にまとめておきます。

 

相手の顔を見る

よく言われることですが、説明が速過ぎても、遅過ぎてもダメなので、相手が付いてきてくれているか、随時、確認します。

 

テンポ良く

とにかく、説明の間をあけてはいけません。間延びさせないことです。意見や論点のないページはサラッと進めます。

 

議論で出た話を後から織り交ぜていく

議論を進める中で、「その話、後で出てきます」みたいなことって、よくあると思います。

そんな時には、必ず、後から出てきた時に、さっき出た話との関連を説明します。

説明に深みが増しますし、ちゃんとわかってるやん、となるんです。

 

章ごとに結論と残論点をまとめる

テンポは大事なのですが、もちろん、議論のあるところはしっかり立ち止まります。

そして、議論が収束した頃を見計らって、出てきた残論点を要約し、「全部で2個は宿題として持ち帰ります」とまとめるのが重要です。

この時に、決めたいことが決まった、ということも、明確に宣言しておきます。

 

最後に全体をまとめる

そして、これはなかなかできないですが、会議の最後には、当日の全体を振り返ったまとめができれば、最高です。

 

まとめ

プレゼンをうまく進めるコツについて、説明してきました。いかがでしたか?

本番当日よりも、事前の資料作成と準備が超大切で、始まる前に勝負は決まっている、と言っても過言ではありません。

魂込めて資料を作り、しっかりシミュレーションしながら想定QAを作ったうえで、本番に臨みたいですね。

皆さんのプレゼンも、うまくいくことを願っております。

会議で存在感を出す方法

皆さんは、仕事ができるかどうか、何で見分けられると思いますか?

 

私は、大部分が会議に集約されていると思うのです。

会議での発言によって、どこまで理解できているかはもちろんのこと、この先どこまでを見渡せているかまで周りに伝わります。

その、理解度と、先々まで見渡せている範囲によって、仕事ができる、またはできない、という印象を持たれます。

もちろん、自分が得意とする領域と、全然知らない領域では捉えられ方も違ってくるとは思います。

得意な領域であれば、皆んなの議論を引っ張って当たり前でしょうし、全然知らない領域であれば、鋭い質問ができれば、それだけで、できるな!となります。

ここでは、「こいつ仕事できる!」に繋がるような、どちらかと言うと、得意で無い領域で存在感を出していくための戦略を考えます。

 

さて、それでは、本文に入ります。会議での発言力にはどのようなレベルがあり、そのレベルを自己診断し、レベルを上げていくために必要なアクションは何なのかを明らかにしていきます。


会議での発言レベル

まずはレベルの全体像を定義します。全部で4段階あります。これまでに経験してきた会議を全て総動員して書きました。

なるべく汎用的な表現を心がけたつもりですが、領域によって、異なることがあるかも知れません。

前提として、議題の発案者では無い、とした時の定義で書いています。発案者であれば、少なくとも議論できるレベルは当然ですので。

 

レベル1.議論の内容が理解できる

最も基本的なレベルです。新入社員は、学生時代に起業していたなどを除いて、基本的にはこのレベルにも満たないので、レベル0からスタートです。

レベル0の人は、まずはこのレベルを目指すことになります。ただし、この時点では、会議中の存在感は一切ありません。具体的には、以下のような行動レベルです。

  • 会話の内容が分かる
  • 論点が分かる
  • 議事メモを取れる
  • (単語レベルで分からない言葉があっても、文脈から想像できればオッケー)

 

レベル2.一言でも発言ができる

続いて、少しだけ存在を示せているレベルです。決して「存在感」がある訳ではありませんが、「いたの?」とは言われにくいです。

発言と言っても、何でもかんでも言えば良い、ではなくて、意味のある発言、を指していて、「お前もうしゃべるなや」とならないレベルを言っています。質問でもオッケーです。

入社して1ヶ月後には、このレベルに達していたいものです。具体的には、以下のような行動レベルです。

  • 論点に対する想い、より良くしたい意識を持ち、自分の意見を持っている
  • 自分の意見=発言が全体にとって意味があるかどうかを判断できる
  • 今これを言うと場がどうなるか、が想像できる

 

レベル3.発案者と議論できる

一言だけではなく、往復で会話できるレベルです。ここまで来れれば、なかなかの存在感を出せていると言えます。

上にも書きましたが、得意な領域であれば、ここまでは当たり前のようにできると思います。得意でない領域でもできれば、このレベルだと胸を張って言えます。具体的には、以下のような行動レベルです。

  • 意見のメリットデメリットが分かる
  • 議論を構造化して整理できる
  • 的を外すような発言はしない
  • 何を決めれば良いかと、その決め方が分かっている
  • (会議をファシリテートできるレベル)

 

レベル4.意思決定できる

その場にいる誰よりも、視野が広く、思考が深く、議題について良く把握できている必要があります。

得意でない領域でも、意思決定ができれば、本当の一人前です。

  • 他者が納得する説明ができる
  • 他者から意見を求められる
  • (リーダー、管理職のレベル)

 

現状レベルの把握

通常の課題解決と同ように、AsIsとToBeを把握できれば、その差分が、解決すべき課題となります。

まずは、4つのレベルのうち、自分がどのレベルにいるのかを把握します。

会議や議題によって、レベルは異なると思うので、それぞれ毎に対策を考えていく必要があります。

 

改善の打ち手(レベル0→1)

理解できない、から、理解できてる状態を目指します。新入社員や、転職してすぐは、ここのアクションが必須です。また、できているつもりでも、あらためて振り返ると、意外にこのレベルのまま留まってしまっている会議も多いです。

では、どうするか?

議事録を書く→分からないことを聞く

これの繰り返しです。議事録で追いつけなければ、録音を取って聞き、不明点を解消すべきです。

会議が終わってから、一人で考えてもできないのに、会議の場でできる訳がありません。

膨大な時間はかかると思いますが、やることによる成果は大きいはずです。やるか、やらないか、成長するか否かを分けるのは、いつもその一点です。

 

改善の打ち手(レベル1→2)

理解はできているが単に座ってるだけ、の状態から、有意義な発言ができるレベルを目指します。

存在感の1歩目ですね。

では、どうするか?

発言している人が何故、発言できているか?を分析する→その要素を自分に実装する

これを繰り返します。

意外に、各論がきちんと分かっていることも重要な要素になってきます。カスタマーアンケートの意見を全て把握できてるとか、競合との差異が説明できるとか…。

他には、発案者の資料が、目的を踏まえた要件を満たしているか、をチェックしていく、という観点もあります。

自分で資料を作る時のチェックの仕方や仕上げ方については、どこかで別の記事にまとめたいと思いますが、資料作成力を鍛える中でも磨かれます。

その他、何かを決めていく時の思考プロセスを追っていきチェックしていくのも有効です。

  • 何を決めるのがゴールか?
  • 決めるまでのプロセスの今どこにいるか?
  • オプション仮説は?
  • それぞれのメリデメ、リスクは?
  • 何を得たい?何を失いたくない?
  • 損失を抑えたオプションは?

 

改善の打ち手(レベル2→3)

さて、ここからが難しいです。得意な領域では、できている、ということは、得意になるしかないのです。

では、どうするか?

会議後に脳内でひたすら議論する

これを繰り返します。

発言するためには、瞬発力が必要で、最終的には、聞いた話に対して、意見が自動的に出てくるレベルを目指したいですが、いきなりは無理です。

まずは、時間をかけても良いから、脳内で議論ができるようにしていきます。質が担保できてきたら、反応の速さの方を上げていきます。

 

改善の打ち手(レベル3→4)

これができて初めて、チームのリーダーになれます。起業を目指すのであれば、このレベルに達している領域は複数持っておきたいところです。

では、どうするか?

他の誰よりも広く深く考える

これを繰り返します。

自分の発案でない案件に対して、ですので、非常に難易度が高いです。でも、とにかく、繰り返すしか道はありません。

 

まとめ

だいぶ長くなってしまいましたが、会議でのプレゼンスは、本当に仕事人生に大きく関わるので、力を込めて書きました。

レベルを上げるための打ち手は、まだまだこれからも思考錯誤しながら増やしていきたいですね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

定量調査の進め方

少し前になりますが、ユーザー調査を実施して色々と学ぶことがあったので、まとめておきます。

これから新しくサービスを立ち上げる方や、立ち上げたサービスを更に改善していきたい方に読んでいただきたいです。

サービスや事業を設計していく場合、通常、定量調査で外観を掴み、深掘りする箇所の当たりをつけたうえで、グループインタビューなどの定性調査で詳細化していきます。今回は、その前半戦を対象としています。

また、定量調査にもいくつかやり方があるかと思いますが、大部分を占めると思われるweb調査を対象としています。

最終的には、調査会社を通じて調査を依頼することになりますが、調査会社任せにしていては良い結果は得られません。しっかりと得たい結果を得るために、気をつけるべきポイントをお伝えします。

前置きが長くなってしまいましたが、始めていきます。全部で10ステップです。

 

 

目的とゴールを決める

まずは調査の目的を明らかにします。新サービスを立ち上げたいのか、webの新コンテンツを作りたいのか、アプリの機能要件を決めたいのか、などなど。

そして、その目的に向けて、調査後にどういう状態になっていれば良いかのゴールを決めます。例えば新サービスの立ち上げであれば、「仮説を置いてるサービスの中から筋が良いものが特定され、市場のポテンシャルが見えている状態」、アプリの機能要件決めであれば、「仮説を置いてる機能のニーズと主な使い方が特定されている状態」などです。

ゴールと目的を決めなければ、この先に迷いが生じた時に、何に基づいて決めれば良いかわからなくなります。論点が出てくるたびに、目的に立ち戻り、ブラッシュアップしていく必要があります。

 

聞きたいことを洗い出す

次に、ゴールにたどり着くために、知りたい内容を具体的に詳細化していく作業です。

最初から体系化されていなくても良いので、とにかく気になる論点を書き出します。そして、グルーピングしていくなかで、徐々に体系化していきます。

いきなり設問の形で並べていく必要はなくて、「これが分かったら役に立ちそうだな」と思うものは全て、箇条書きで並べていきます。

 

聞きたいことを設問として並べる

洗い出した項目について、実際に質問形式で聞く場合の表現を考えていきます。

言葉足らずのところがあれば、具体的な表現を加えていきます。

最後にあらためてユーザーの立場でチェックはしますが、ここである程度、答える側の立場に立って設問を具体化していくと、後々の作業が楽になっていきます。

 

各設問の答え方を決める

大きくは、以下の3つのパターンから最適なものを設問毎に選んでいきます。

  • 選択肢形式、単一回答
  • 選択肢形式、複数回答
  • 記述形式

どの答え方が良いかは、本当にケースバイケースです。

例えば、ある問いに対して、実際に複数を選択することが起こり得るのであれば、選択肢形式の複数回答が良いでしょう。

また、実際に複数を選択し得たとしても、決め手を聞きたいような場合は、単一回答が良いでしょう。

具体的な改善点のアイディアを聞きたい時には、記述形式を使うのが良いです(これはもはや、定量ではないですが…)。

ただし、記述式が成り立つのは、回答数が1000件以下の場合にするべきです。これ以上増えると、分析・集計作業が莫大になってしまい、結局は有効活用できない結果になるためです。

 

選択肢としての仮説を洗い出す

選択肢形式の設問については、選択肢一つ一つの妥当性を考える必要があります。

なるべく、選択肢間で重複なく、全体として網羅されている状態を目指します。

また、例えば利用頻度や価格帯などを聞く時に、一つの選択肢に大半のボリュームが集まってしまわないよう、うまく当たりをつけて分解することも重要です。

 

設問数を調整する

予算との兼ね合いで、オーバーする場合には、設問に優先度をつけて、優先順位の低いものから落としていきます。

もしくは、一つの設問の中に複数のニュアンスを混ぜ込めないか、聞き方で工夫できないかを考えます。

例えば、二つの軸の掛け合わせで聞く時には、一つの質問に纏めてしまって、何のサービスをどんな頻度で使ってますか?などと聞いて、サービス×頻度のマトリックスとして纏めていく、というやり方があります。

 

各設問の結果がアクションに繋がるかチェック

聞いたは良いが、それで?何するんだっけ?となるような設問は、聞かない方がマシです。基本的には、設問数が増える度に、回答者数は減っていくので、不要な設問は減らすに越したことはありません。

単に自分の興味で聞きたい設問なのか、その先のアクションに繋がる設問なのかは、しっかりと見極める必要があります。

 

設問の順番をチェック

設問の一つ一つを精査していく前に、全体として問題ないかを確認します。

具体的な観点として、例えば以下のようなものです。

  • 全体として、流れができているか?
  • 同じテーマで分類されているか?
  • 概要から詳細を順に聞いているか?
  • 各設問間での粒度は揃っているか?

違和感があれば移動させてみて、また流れを確認して、の繰り返しで、最適な設問順を決めていきます。

 

読みやすさをチェック

答える側の立場で、「実際に自分が答える立場なら何て答えるか?」を考えながら、チェックしていきます。

要するに、誤解なく聞きたいことを答えてもらえそうかを確認していくのですが、具体的な観点としては、例えば以下のようなものです。

  • 用語の意味は注釈無しで伝わるか?
  • 図や表があった方が良いか?
  • 分かりやすい日本語表現ができているか?
  • 文中に点が多く、冗長過ぎないか?
  • 複数の解釈が生まれないか?
  • 設問間で表記揺れしてないか?

これを怠った場合には、データの精度が格段に低くなる可能性が出てきてしまいます。一部の人が設問を誤解して、聞きたいことと違うことを答えている、という状態になるためです。

せっかくあと一歩のところまで来ているのに、一部のデータによって、全データの信憑性がなくなってしまうなんて、非常にもったいないです。

ブログの記事も同じだと思いますが、アンケートについても、読み手の時点でチェックすることは絶対に必要なステップです。

 

取りたいデータとなるかチェック

前項で、答える側の立場で考えてチェックしたことにより、若干の修正が入った場合、ニュアンスによっては、本来取りたいデータと違う答え方をされる可能性が出てきてしまいます。

そこで、最後にあらためて、その聞き方で聞いた時の答えが、目的に沿うものとなりそうかを最終確認していきます。

既に何度も目を通して推敲を重ねてきた設問たちであり、そこまで見なくて大丈夫!と思ってしまいそうになりますが、最後まで気を抜いてはいけません。

回答を得てから、「やっぱりこう聞きたい!」となっても、取り返しがつかないからです。入念過ぎるほど確認するぐらいが、ちょうど良いのです。

 

まとめ

10ステップで順に書いてきましたが、実際には、それぞれを行き来することになると思います。

観点として足りているかのチェックシート的に使ってもらえれば幸いです。

この記事によって、皆さんの定量調査が少しでも良いものになれば幸いです。